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ホノルルマラソンにおける、極私的戦略論。

こんにちは、プランナー菊地です。

もうすぐ、師走ですね。私事でキョウシュクですが、今年もホノルルマラソンに行ってきます。毎年12月の第2週の日曜日が、ホノルルマラソンの開催日。「年の瀬の忙しい時期に、一週間もバカンスか?」と各方面の冷ややかな視線もじゅうじゅう承知しております。ですが、ホノルルマラソンを走ることは、わが人生、一年の計。どうぞ、お許しくださいまし。

僕は昨年、初めてホノルルマラソンに出場しました。

なぜ、フルマラソンを走ることになったのか?
それは以前、仕事で帝京大学ラグビー部に密着したことがきっかけです。彼ら学生の日々は、実にシンプルなものでした。目指す大学日本一(1月の大学選手権優勝)に向けて、一年かけてしっかり準備する。試合では、準備してきたことを出しきる。それだけです。

今日のビジネスの世界では、「しっかり準備する」→「準備してきたことをやりきる」というシンプルかつ、至極当たり前の法則を実践するのがムズカシイ。少なくとも、僕はそう感じていました。「会社は学校じゃないんだから」と言ってしまえば、話は終わりなのですが、戦う学生はビジネスマン以上に成果(勝利)にハングリーです。ふと、わが仕事人生を振り返り、「自分は何かをしっかり準備して、やりきったことがあるだろうか」と思い、恥じました。学生たちの愚直な姿勢に、心動かされました。

そして、昨年の正月、「人生、準備してやり切る」ことを目的に、「ホノルルマラソン完走」を目標に掲げたのです。自分の現状の走力を踏まえ、戦略は次のとおり立てました。

  • 戦略は「1キロ7分ちょいのイーブンペースで、5時間台で走りきる」
  • そのための戦術は「体に負荷のかからない、ピッチ走法で走る」
  • そのための準備は「月間100キロの走り込み」

夏までは順調でした。
しかし、そんな僕に悲劇が襲ったのです。秋本番になり、皇居で20キロの走り込みをしていたとき、突然、左ひざに激痛が。それからは痛みを騙しダマし、トレーニングを続けましたが、11月にはとうとう歩くことも困難になり、スポーツ外科へ。

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診断は、左大腿骨疲労骨折、半月板水平損傷、靭帯損傷。すなわち、絶対安静、ドクターストップです。レース1カ月前にして、松葉杖生活になってしまいました。「ホノルルは観光だけね」とドクターにも、嫁にも釘を刺されたのです。

ちょうど1年前の話です。準備してきたのに、スタートラインさえ立てないと思うと、自分に怒りがこみ上げてきました......というのはウソで、頭の中は実にクールでした。戦略の立て直しを企てていたのです。ドクターにも、嫁にもナイショで、目的と目標を達成しようと。

戦略はこう変えました。

  • 戦略は「走らず、歩ききる」
  • そのための戦術は「膝に上下動が伝わらないよう、重心低く、戦車のような歩行で」
  • そのための方策は「膝に頑丈にテーピング/痛み止め薬の携帯/なによりスタートラインに立つ」

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結果、9時間30分25秒で完走(完歩)。

42.195キロは、辛かったなぁ。でも、ハワイのどこまでも青い空を見上げ、これまで感じたことのない達成感に酔っていました。それから約半年に及ぶ松葉杖&リハビリ生活が待っていることも知らずに。

さて、今年の戦略は―。

先日、右ひざの半月板も損傷してしまったもので、ただ今企画中です。

まとめ。

「しっかり準備する」→「準備してきたことをやりきる」。このシンプルな法則は、本来、仕事の現場においても大切な法則だと思います。WEBサイトを構築する際にも、お客様のビジネスをしっかり勉強し、そこからアイデアや工夫を出しきる。当然のことですよね。

今日は実のところ、戦略と戦術の話をしようと思い、ブログを書き始めましたが、思わぬところに話が着地してしまいました。スイマセン。ただ、日常の仕事はもちろん、自分の人生においても、「目的は何か?」「目標は何か?」「戦略は何?」「それを達成すべく戦術はどうする?」と問いかけてみると、新しい視点や成果、刺激が生まれるきっかけになると思います。

わがイングスのオフィスから、皇居は目と鼻の先。社内にもランニング愛好会がありまして、週一夜、皇居を走っています。ラン友お探しの方は、ぜひお声がけください。

では、また。(菊地)