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こんにちは。デザイナーのヨシザワです。
突然ですがみなさんInstagramは使っていますか?
私は月に2・3回投稿するくらいですが、フォローした公式アカウントや友人の写真を見るのに、最近1日1回はチェックしています。簡単に加工ができるのと、写真だけでも投稿できる手軽さがいいですよね。
昨年末には、月間ユーザー数がTwitterを上回ったことが話題となっていました。特に若い女性のユーザーが多いようで、これからもっと活用の幅が広がりそうなSNSです。今回はそんな注目のInstagramについて、様々な活用事例を調べてみました。導入を考えている企業やWEBマスターの方はぜひ参考にしてみてください。
様々な事例がありますが、大きく
1. ハッシュタグを使ってユーザーの写真を集めるキャンペーン
2. 企業アカウントを活用して情報発信
という2つの種類に分類できますので、ここから見ていきます。
1. ハッシュタグを使って ユーザーの写真を集めるキャンペーン
まずは最近行われている(行われていた)キャンペーン系の事例です。
■INTEGRATE 「#ラブリーに生きろ INTEGIRLS CAMPAIGN」
女性同士の仲良しペアで撮影した写真をInstagramもしくはTwitter投稿すると、抽選で商品のプレゼントが当たるというキャンペーンです。「公式SNS開設記念」となっていますので、目的は商品のPRとともに、各種SNSアカウントの開設に伴った認知拡大にもあるようです。
投稿写真をハート形にトリミングして並べるデザインが、ラブリーで華やかな雰囲気。写真だから四角というイメージにとらわれない見せ方もありです。ピンクの配色や背景の装飾もあって、対象となる若い女性に好まれそうなかわいい感じにまとまっています。
■COTTON USA 「#LOVE MY COTTON PHOTO CAMPAIGN」
お気に入りのコットン製品の写真を投稿して、コットンの素晴らしさを再発見するというキャンペーンです。こちらもInstagramとTwitter両方で投稿してプレゼントが当たります。投稿ツールとしてTwitterと共に採用されているところが多いので、Instagramの浸透が感じられます。
写真一覧では、マウスオーバーでキャプションが表示され、イメージをじゃませずに見てもらうことができます。
ページ下部で参加方法が説明されているのですが、このデザインが分かりやすい工夫がされています。スマートフォンのアプリ画面が順番に動きながら手順を説明しています。Instagramは基本的にアプリから投稿になるので、画面があるととてもわかりやすいです。たくさん投稿してもらうには、手順がひと目で分かりやすいのも重要ですね。
■三菱地所 「Marunouchipix with Instagram」
こちらはリアルとも連携したキャンペーンです。丸の内エリアのPRキャンペーンで、風景写真をInstagramで投稿するとページに表示されるとともに、毎日ピックアップされた写真が富士ビルという実在するビルの仮囲いに掲載されていきます。素敵な写真がピックアップされるということで、写真を投稿するモチベーションや、写真のクオリティの向上につながります。
位置情報がついている投稿は、GoogleMapで撮影場所が表示されており、コメントなどInstagramに付随する機能も活用しています。投稿もInstagramに限定したため、お気に入りの数を表示することができています。お気に入りの数が多いものは大きいサイズで掲載されているようで、見栄えを整える役割も果たしています。
■ほろよい 「セルフフィーでCMオーディション ほろよいの夏のCMに出よう」
自撮りを投稿してほろよいのCMに出演できるという、さらにスケール感のあるオーディション形式のキャンペーン。Twitter・Instagram・PCフォームのどれかから投稿します。うかつにも知らなかったのですが、セルフィーというのは自撮りのことなんですね...。こういった撮り方のブームを取り入れているのも面白いです。
下の方にいくと自動で写真が読み込まれ、その下にあるボタンが消えてしまうためクリックしづらいのが少し気になります。
ドイツビールのイベントのサイトです。こちらは特にキャンペーンではないですが、トップページデザインの一部にハッシュタグで集まった写真一覧を取り入れています。イベント会場の盛り上がっている雰囲気が感じられて効果的です。最新情報はTwitterから読み込んでいるので、ほぼSNSでできあがっているサイトです。
2. 企業アカウントを活用して情報発信
次にInstagramの企業アカウントを開設して情報発信を行っている事例をご紹介します。写真に加えて15秒動画もアップすることができるようになりましたので、Instagramの限られた機能のなかでも色々と工夫して活用している様子がうかがえます。いくつか気になったものをあげてみました。
丸美屋が作った、おもちにからめて食べるための食材にちなんだおもちの情報サイトです。
コンテンツは普通の読み物形式ですが、Instagramアカウントの写真や動画をコンテンツの一部としてところどころに埋め込んで使用しています。SNSを介さずに普通に写真や動画を載せるよりも、拡散が期待できそうです。
こちらは去年の企画ですが、ブランドのInstagramアカウントではなく、ブランドが起用したモデルのInstagramアカウントで特定のハッシュタグがついている投稿を集めカタログのようにした企画です。写真で着用しているアイテムのショッピングページにリンクし、そのまま購入ができます。モデルさんのアカウントを利用することでそれぞれのファンの方にもPRできる、とてもよく考えられたしくみになっています。
モデルだけあって、それぞれの写真がきれいに加工されているので、サイト自体は写真が引き立つシンプルなデザインになっています。
海外の事例でこちらも去年のものですが、他とはちょっと違ったユニークな使い方をしていました。若手デザイナーを起用した「IKEA PSコレクション」というプロモーションの一環として、Instagramがカタログの役割を果たしています。
分割した写真がアップされていて1枚ずつ見るとよく分からないのですが、アプリから一覧を見るとひとつの絵になるという仕掛けになっています(左側)。
また、タグ付けは本来その写真に写っている人にリンクで関連づける機能ですが、それを上手く活用して各商品の詳細一覧へさらにリンクができるようになっています(右側)。
ユニークな発想のInstagram活用事例です。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。 調べているうちに、Instagramが思った以上にいろいろなところで活用されていることを感じました。 キャンペーンに参加する際にはだいたい公式アカウントのフォローが必須となっており、機能を利用しつつフォロワーを増やすというやり方で使われていることが多いようです。アカウント開設記念としてキャンペーンを行っているケースも目立ちました。 またユーザーに高感度な女性が多い傾向を利用して、おしゃれ感を出したいキャンペーンに活用されている傾向が見られました。
スマートフォンで写真を撮ることが日常となったいま、Instagramはサイトを活性化するためのツールとして一層活用が進みそうです。反面似た企画も増えてくると思われますので、独自のアイデアや見せ方差別化していくことも必要と思います。
これからも、Instagramの活用に注目していきたいと思います。それでは!
■おまけ
最後に、Photoshopで簡単にInstagram風の加工ができるツールがあったので試してみました。デザインラフでInstagram写真が入るイメージを作る時にも使えますよ。
・ 10 Instagram Photoshop Actions
こちらの「FreeDownload」からダウンロードすると、拡張子が「.atn」というPhotoshopのアクションファイルが入っています。これをアクションパネルから読み込みます。
加工の種類を選択して、アクションを再生すると...
こんな感じで自動的にInstagram風のレトロな写真に加工してくれます。
ぜひ使ってみてください。